4月 08, 2024

川合優展を終えて

3月24日(日) 無事川合優展が終了いたしました。
遠方からもたくさんの方にお越しいただき、川合さんの作品の注目度の高さを実感しました。展示では、伐採が正式に禁止され市場に出回らなくなっている屋久杉(1000年経っていないと屋久杉と呼ぶことができないそうです)の厨子やお盆、また500年以上地中に埋もれていた神代杉や神代欅など手にとって見る機会の少ない木材で作られた作品が並びました。500年や1000年生きてきた木の存在感を言葉で言い表すのは難しいのですが、これだけ長い月日が経っても土に還ることなく、私たちの暮らしに届けられたことが奇跡のようにも思えますし、また神聖な気持ちになりました。
今展が始まる前に川合さんとの打ち合わせで、日常使うものではなく、1点ものの、今、川合さんが制作したいものや心に響くものを中心に制作して欲しいとお願いしたのですが、川合さんが選ぶ名木に皆さんが共感し、用途がなくても素材が持つ力を感じ取り、側においておきたいと持ち帰る方が多かった気がします。
私としてはこの展示を通して、今後の可能性を見出すことができ、大変有意義な時間となったことを嬉しく思っております。
川合さんの次回展示は数年後になると思いますが、楽しみにお待ちいただければ幸いです!






0 件のコメント:

コメントを投稿