お店にいると、お客様から店に並んでいるものはどういう基準で選んでいるか?というような質問をされる事がある。普段モノを選ぶ時、自分の感性に訴えてくるものを手に取るので言葉で説明するのは難しいのですが、改めて考えてみると、私が惹かれるものはどれも共通しています。余分なモノが削ぎ落とされたシンプルなもの、素材が活かされているモノ、主張が強すぎないもの。
モノだけではなく、全てのモノ、コトを削ぎ落としていくと、その先に見えるのはありのままの姿です。モノの場合、その姿に付け加えたり、削ぎ落としたりする作業を繰り返しながら丁度良い塩梅の形が生まれる訳ですが、そのバランスが非常に難しい。しかし、その些細な違いに気付くのが自分の強みでもあると感じます。
元々小さい頃から感受性が強く、世の中の良い事、悲しい出来事も自分の事のように感じてしまう子供でしたから、あまり不思議な事ではありません。
もちろん、それ以外にも沢山の買い物をして失敗したり、身分不相応なコトをした経験、その遠回りとも思える数々の失敗が今の私を作ってくれていると思います。
削ぎ落とす行為というのは、ごまかしが効かないため自分の未熟さが露呈する場合もあり、時に恥ずかしかったり、心が苦しくなったり、見えない方が傷つかず楽な時もありますが、それでも削ぎ落とした先に見えるものを常に追っていきたいと私は常に思っています。お店に置いているものは作家さんが作った作品であったり、職人さんが製作した日用品であったりしますが、それをモノとして単体で考えているのではなく、Analogue Lifeがある建物、庭、置くもの全てが一体となって作り上げる佇まいを大切にしています。Analogue Lifeがある日本家屋は、細かい部分こだわって造られているからこそ、それらを活かしてモノを置いていく作業は非常に難しく、ホワイトキューブに置くよりも、ディテールにこだわった建物の中で調和させながらスッキリと展示するのは非常に神経を使います。
削ぎ落とす行為というのは、ごまかしが効かないため自分の未熟さが露呈する場合もあり、時に恥ずかしかったり、心が苦しくなったり、見えない方が傷つかず楽な時もありますが、それでも削ぎ落とした先に見えるものを常に追っていきたいと私は常に思っています。お店に置いているものは作家さんが作った作品であったり、職人さんが製作した日用品であったりしますが、それをモノとして単体で考えているのではなく、Analogue Lifeがある建物、庭、置くもの全てが一体となって作り上げる佇まいを大切にしています。Analogue Lifeがある日本家屋は、細かい部分こだわって造られているからこそ、それらを活かしてモノを置いていく作業は非常に難しく、ホワイトキューブに置くよりも、ディテールにこだわった建物の中で調和させながらスッキリと展示するのは非常に神経を使います。
そのため、気持ちのいい空間とか居心地がいい、なんて言葉を聞くと、誰かの心を少しでも動かすことができた喜びで一杯になります。90年以上前に建てられたこの家を、今の世代の方が見て感動する。そんな橋渡しができる場所に身を置かせていただいているこの環境に感謝です!