4月 20, 2024

長谷川奈津展

Natsu Hasegawa Exhibition
2024 4.27sat > 5.5sun[作家在廊:4/27(土) / CLOSE:4/30(火)]

Analogue Lifeで長谷川奈津さんの初個展を開催してから随分月日が流れました。
その間に工房を移築され、土や原料、窯も変わるなど 奈津さんを取り巻く環境は少しずつ変化してきましたが、 彼女が大切にしている質感や表情をはじめ、 手に取るとあたたかい気持ちに包まれるような、作品の魅力は健在です。 奈津さんが制作するシンプルなうつわは、 いずれも料理を引き立て安心して使えるものばかり。
今展では林檎灰釉のやさしい色のうつわを中心に、粉引や鉄釉の作品を展示いたします。
庭の新緑と奈津さんの作品の淡い色が織り成す世界をお楽しみいただければ幸いです。 

 長谷川奈津
1967年 東京生まれ
1994年 東京藝術大学 大学院陶芸専攻修了
1995年 青木亮氏のもと塊工房で学ぶ
1997年 神奈川県津久井郡(現 相模原市)に築窯
1998年 青山 桃林堂にて初個展
2019年 同市内に工房を移築

 Analogue Life
〒467-0004 名古屋市瑞穂区松月町4-9-2,2F
Tel 090-9948-7163 https://analoguelife.com
 〈展示期間中〉 Open 12:00〜18:00 Close 4/30(火)のみ
 〈ご来店いただく際の注意事項〉 *お客様が重なった場合は人数制限をする場合がございます。 *モバイルの使用(写真・動画撮影、外部の方と話しながらの購入)はご遠慮ください。 *お子様連れのお客様は、必ずお子様の手を繋いでください。 *エコバックの持参にご協力いただけますと幸いです。

次回展示予定:コーヒーのある風景展 vol.2 / 5月18日(土) 〜 5月26日(日) 



4月 13, 2024

子育て卒業

我が家の一人娘の就職が決まり、3月中旬に彼女は東京へ引っ越した。
以前、娘がカナダに留学した時、長期で離れるのは初めてだったこともあり、想像以上に寂しくまた健康や安全についても心配ばかりして、自分自身が大丈夫かと心配になったくらいだ。それに今回は2回目だから大丈夫、しかも会いたければいつでも行ける距離だからと思っていたのだが。。。彼女が引っ越した日は川合さんの展示初日の朝でバタバタした中でのお別れとなり、あまり実感が湧いてなかったのだが、ハグする時に急に涙が溢れてきた。まさかこのタイミングで泣くとは自分でも思っていなかったので驚いた。
それからしばらくは彼女の部屋の荷物がなくなった部屋を見ると急に悲しくなったり、食事の時に二人分しか作らなくていいことが楽なはずなのに作り甲斐がないなと感じたり。考えてみたら、カナダに行った時は休学して行ったから帰ってくるという安心感があったが、今回は就職だからこのままこの場所には帰ってこないかもしれないと思うから余計に寂しく感じるのだろう。それは、私の子育てが終わったことを意味するのだろうし、子育て中心の生活から次の生活スタイルへシフトする時期なんだということでもあると思う。
頭ではわかっていても心がついていかない。。。若い頃から少しだけ子供が苦手で(子供は正直なリアクションをするため、自分の足りてない部分を見透かされそうで。。。)自分がまだまだ子供で、そんな自分が子供を育てるなんてとてもできないと思っていたけど、彼女が私を母親にしてくれたし、成長させてくれた。
子育て中も仕事はやめる事なくずっと働いてきたから、子供に対してもう少しクールだと思っていたけど全然違った。むしろ、今の状況を見ると私の生きる目的の大部分を彼女が占めて
いたのではないかとも思う。
そしていつ間にか子育て自体が私の人生の目的になり、それがなくなって自分自身が戸惑っているのだと思う。とはいえ、彼女が引っ越してから1ヶ月が経つ今では少しずつ慣れ、自分の時間がこんなにもある事、またやりたいことがこんなにあったんだと気づかされる。
辛かったり、寂しいこともあるけど、だからこそ、楽しいことや嬉しいことにも敏感でいられる。人生いくつになっても勉強だな。。。母も娘の成長に負けないよう、自分の好きなことに今まで以上に向かっていきたいと思う。

4月 08, 2024

川合優展を終えて

3月24日(日) 無事川合優展が終了いたしました。
遠方からもたくさんの方にお越しいただき、川合さんの作品の注目度の高さを実感しました。展示では、伐採が正式に禁止され市場に出回らなくなっている屋久杉(1000年経っていないと屋久杉と呼ぶことができないそうです)の厨子やお盆、また500年以上地中に埋もれていた神代杉や神代欅など手にとって見る機会の少ない木材で作られた作品が並びました。500年や1000年生きてきた木の存在感を言葉で言い表すのは難しいのですが、これだけ長い月日が経っても土に還ることなく、私たちの暮らしに届けられたことが奇跡のようにも思えますし、また神聖な気持ちになりました。
今展が始まる前に川合さんとの打ち合わせで、日常使うものではなく、1点ものの、今、川合さんが制作したいものや心に響くものを中心に制作して欲しいとお願いしたのですが、川合さんが選ぶ名木に皆さんが共感し、用途がなくても素材が持つ力を感じ取り、側においておきたいと持ち帰る方が多かった気がします。
私としてはこの展示を通して、今後の可能性を見出すことができ、大変有意義な時間となったことを嬉しく思っております。
川合さんの次回展示は数年後になると思いますが、楽しみにお待ちいただければ幸いです!