雑誌の取材で度々聞かれるのが、「店で販売しているモノはどういう基準で選ばれているのですか?」という質問。
雑誌の取材なので何とか言葉にしなければいけないので色々お伝えはするのですが、大事にしていることは、モノを見た時に心を動かされるか、制作している人に魅力を感じるか、この2点に絞られる気がします。人として魅力がない人が素敵な物を作るとは思えないし、人の心を動かすモノを作る人というのは、表面的な事にとらわれず本質をしっかりと見ている人だと思います。ですから、そういう人が作るものに自然と惹かれますし、私がそこを大切にしているから必然的に同じ価値観を持った作家のモノを選ぶのだと思います。モノを選ぶ時はもちろんモノを見ているのですが、実はモノを通して人を見ているのかもしれません。私が個人的に好きなお店は、店主に惹かれて通うことが多く、その方を信頼しているからこそ、そこに集められたものは無名のものでも店主と自分の感覚を信じて購入することができますし、何より店主に惹かれているから、その方と会話することが楽しくて通うことも多いです。今はとても選択肢が多く選ぶこと自体とても大変ですが、そんな時は自分の直感を信じるのが一番!そう思っていつもモノを選んでいます。