6月 12, 2022

不易流行展vol.2 を終えて

不易流行 変わるもの、変わらないもの vol.2 ~それぞれの視点~が6月5日で終了致しました。
ご来店いただいた皆様、参加してくださった作家・職人の方々、本当にありがとうございました。終了してからこの展示を振り返ると、参加者の協力がなければ成立していなかったと改めて感じます。
「不易流行」はAnalogue Lifeが感じている「あいち」について、変わっていくべきこと、また変わらなくていいことはそのままに、をテーマに2年毎に行っている企画展です。Analogue Lifeにとっては毎回がチャレンジであり、勉強であり、学びもあれば反省もあります。大変な部分もありますが、今から種をまいておかなければ、今後、この世界では残っていけないのではないかという危機感もあります。
世の中はどの分野も変革期であり、この先のことを予見していないと取り残されてしまうくらい、速いスピードでさまざまな事が進んでいます。
多様性が当たり前になり、ある程度、何でも受け入れられる時代だからこそ、特別なことが特別ではなくなり、店の差別化が非常に難しいと感じます。
そんな中で、ご縁があった皆さんと一緒に新しいものを作り上げる作業は本当に楽しかったです。また、作家や職人の皆さんも、「Analogue LIfeさん難しいこと言ってますね?」と思った方もいたと思います。しかし、最後までできる方法を探し、ひとつの物として仕上げて下さったのは、やはり作り手の方の技術力や思考力なのです。DMには出ていませんが、図面を描いたり職人とのやり取りの間に入ってくれた工藝デザイナーの井出さんの力も大きかったです。
今回の経験は、2017年にNYのSOHO で行ったAnalogue Lifeの企画展の時と同じ感覚を持ちました。NYに自費で行き、パフォーマンスをして下さった挿花家の谷さんやヴァイオリニストの新村さん、その他、作品を作って下さった方々。企画に賛同してくれたら全力で協力してくれる、そんな人たちが周りにいることに感謝しています。
私は、作品を選ぶ時、物の良さはもちろんですが、作り手自身を見ています。長くお付き合いしていくためにはお人柄も重要だからです。お店もそうだと思いますし、それは、どの分野でも同じなのかなと思います。実際、私が通う飲食店や服屋も店主に惹かれていることが多く、その方がすすめる無名ブランドも新しい料理も、その店主がすすめるなら、と思ってしまいます。そんな考えをAnalogue Lifeにも反映させているので、まだ世の中に知られていないモノでも自信を持って選んでいただけるような、そんな店になっていきたいと、この展示を終えたあと改めて感じました。
次の展示では何ができるだろう。歳を重ねると保守的になる傾向がありますが、いつまでも自分の心に正直な人でありたいと思います!



0 件のコメント:

コメントを投稿