4月12日(土)から大村剛展が始まりました。DMに掲載していたコーヒードリッパーはもちろん素敵ですが、その他にも大村さんの世界観を楽しみながら、普段使い出来る片口や鉢、小どんぶり、ミルクピッチャーやマグなど色々並んでおります。
大村さんは高校を卒業後、一旦は美容師になられましたが、岩田圭介さんの作品に出逢い、やきものに惹かれていったそうです。その後、岩田圭介さんに師事。多治見で学校に通われ、レンタル工房「studio MAVO」にて作品作りが始まったのは今から13年も前のこと。最初はオブジェを中心に制作されていましたが、その後用途のあるものも作り始め、偶然出逢った古いパチンコ台に塗られていた剥げたペンキの色合いにとても刺激を受けたそうです。その頃から黒っぽい作品から現在の上絵の具を使って色を付ける作風に変化したそうです。通常上絵の具は絵を描くためですが、大村さんの場合はペンキのように塗るために使います。黒い釉薬の上に陶磁器用の無鉛上絵の具で色をつけ、色を剥がしたり、重ねたりして何度も焼くことにより生まれる大村さんならではの色や風合い。そこには大村さんが表現したいと考える、モノから感情が感じられる個性のある作品が生まれるのです。決して出しゃばらず、静かに主張する作品は大村さんそのものです。
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