5月 07, 2022

改めてご挨拶

 今年、はじめて年末年始のご挨拶をすることができませんでした。毎年、年末になるとお客様や作り手、また支えてくださる方々に向けて、感謝の気持ちと共にご挨拶をして参りましたが、昨年末は私自身が感謝の気持ちを伝えられるような状態ではありませんでした。

 実は2年前から後腹膜にできた腫瘤の経過観察を行ってきましたが、昨年秋に急に大きくなってしまい、今年に入って直ぐに手術を行うことになりました。しかし、手術が決まった日からお正月まで(手術がお正月明けすぐでしたので)徐々に心が反応しなくなり、全てのことを頭だけで判断しているような状態で、私にとっては大変苦しい時期でした。心が反応すれば自分が壊れてしまうことを体が察知して、自然とそうなっていたのだと思います。
 見つかった時から「良性の形だとは思うけど・・・」と医師の方が仰ってましたが、全国的にも症例がなく大変珍しいものということで、手術する以外確認する方法がなく不安は募る一方でした。自分で調べたり、複数の医師の方に意見を求めましたが、知れば知るほど怖くなって次第に調べるのをやめて、2年前から飲み始めた漢方と漢方医に相談しながら、ただ仕事に没頭する日々を過ごしました。それでもたまに過ぎる最悪のケースに怯えながらも何とか普段の生活を送り、手術に向かいました。
 有難いことに、難しいと言われた手術も腹腔鏡手術で行うことができましたし、結果も良性で嚢胞自体を摘出するだけで終えられたことには感謝しかありません。手術当日、状況を知っていた方からのメッセージには大変励まされましたし、家族やパートナー、娘のサポートなしでは乗り越えられなかったと今更ながらに実感します。
 退院後もお腹に力が入らず歩けない、買い物に行けないなど日常生活ができなかったのですが、その反面、普段の生活が当たり前ではなく、大変ありがたいことなんだと思い知ることになりました。コロナがはじまった時も同じように思ったはずでしたが、改めて、体が自由に動くことや日々仕事をして家族と食事をする、そんな当たり前の幸せを噛みしめています。
 手術が決定した当初は、ネガティブなことしか考えられませんでしたが、このような経験をしたのもきっと何か意味があると前向きに捉え、支えて下さった全ての方に感謝申し上げます。今後も、Analogue Lifeらしさを追求し、他にはない独自の目線と感覚でものや空間を提案していきたいと考えています。ご挨拶が遅くなりましたが、今年も宜しくお願い致します。

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